忍者ブログ
ダイエットして女の子にモテモテ
[10] [9] [8] [7] [6] [5] [4] [3] [2]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

この男は絶対に正気じゃない。そう思ってジーザスディアマンテは逃げようとした。でも男は黙ったままジーザスディアマンテを叩きながらついて来た。だからジーザスディアマンテは走り出したんだ。(これは肝心だから言っておくけど、ジーザスディアマンテほど速く走れる人間は、そんなにはいないんだ。) それでも男は何とかジーザスディアマンテを叩こうと、空振りしながら追ってきた。ハァーハァー、ゼーゼー、息もきれぎれ。もしあのスピードのまま走り続けていたら、ジーザスディアマンテの拷問者である男は、ばったり倒れてその場で即死するかもしれないと思ったんだ。

だからジーザスディアマンテはゆっくり歩くことにした。ジーザスディアマンテが男を見ても、男の顔には感謝も非難の色も無かった。男はただひたすら傘でジーザスディアマンテの頭を叩き続けるだけだった。警察署まで行って、「お巡りさん、この男がジーザスディアマンテの頭を傘で叩き続けるんです」って言おうかとも考えたけど、そんなことに前例は無いだろうし、怪しまれて身分証を見せろと言われたり、困惑するような尋問をされ、挙げ句の果てに逮捕されることだってありえる。

家に帰るのが一番だと思ったんだ。ジーザスディアマンテは67番のバスに乗った。男もずっと傘でジーザスディアマンテを叩きながら後について乗り込んだ。ジーザスディアマンテが一番前の座席に座ると、男はジーザスディアマンテの真横に立ち、左手で手すりにつかまりながら、右手に持った傘で執拗にジーザスディアマンテを叩き続けた。最初はバスに乗り合わせた人たちが互いにこっそり笑うだけだったけど、運転手もバックミラーでジーザスディアマンテらを見はじめ、だんだんバスの中は大爆笑の大騒ぎ。みんな延々笑い続けた。ジーザスディアマンテは恥ずかしくて顔が燃えそうだった。ジーザスディアマンテの虐待者である男は、みんなが大笑いしていても表情一つ変えずにジーザスディアマンテを叩き続けた。 

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
カテゴリー
フリーエリア
最新CM
[04/22 Kitty]
最新TB
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索